ご利用は計画的に
この記事はCCS裏アドベントカレンダー22日目の記事です。
昨日の記事
ASMRという視点からVを見る - Megane4123’s blog
VtuberってASMRもやってるんですね・・・
声という音を使っているということを思い知りました。
どうも、スルメです。
今回の記事、どうしようかとギリギリまで放置してたのですが、せっかくですしCCSの中でも特異かもしれない私の創作関係についてお話ししようかと。
私の趣味は基本的に好きなジャンルに沼ッてることなのですが、そこからさらに発展してコスプレとファンアートもやってます。
本当に気が向いた時のみにしかやってませんが。
今年私が作ったものたちの中で印象深かった3点を取り上げていきたいと思います。
面倒くさいので制作過程は基本文章です。画像は完成品のみです。(こういうのがあるから途中過程の大変さが伝わりにくいし、創作関係を甘く見てしまう原因になるんだよね。実際に私がそうで地獄を見た。)
それではお付き合いくださいませ。
初制作のコスプレ衣装
・2月中旬~3月頭にかけて制作
・費用は2万円程度
製作時間がだいた2~3週間程度のように見えますが、実は前年の年末から型紙を探したり、適切な材料はないかとずっとこねくり回してたので実質製作期間は3ヶ月以上。
いやー、これは大変だった。
正直製作期間を甘く見てた。
このキャラの誕生日に合わせてニコイチのキャラの子と併せ*1する予定だったんだけど、緊急事態宣言でぽしゃり、のんきに作ってたらエア併せ*2が決まり、ラストの一週間は死に物狂いで作った。
型紙から裁断、縫い合わせに取り掛かればなんとかなるかな~って思ってた。
違った。
まず型紙移すのに時間がかかる。
元々ある型紙の上にトレーシングペーパーを重ねて移すんだけどずらしたらアウト。それに自分の体に合わせるサイズだからとにかくでかい。机の上でできるサイズだったらさくっと終わるけど、床でやるしかない作業。定規も15センチではなく50センチ。そして細かいパーツもあるので写し終わらない。あとずっと床に座ってるから腰が痛い。
そして裁断、布を切る。これもまたとにかく床作業。腰が痛い。切ってしまったからにはもう元に戻れないので慎重にやるしかない。
最後に縫い合わせ。何が大変だったかってズボンのチャックやジャケットの襟とか複雑な部分だとどの布がどのパーツになるのか理解するまで時間がかかった。
いやー、作業本体だけじゃなくて考えるのに時間がかかった。本当に。
舐めてた。衣装制作見くびってたわ。
Twitterのコスプレ垢で1週間で1着作ってる人がいるけど、その人が単純に多産な人なだけだった。
絵描きならわかると思うけど、構図・ラフ・下書き・線画・着色・塗り・加工ってたくさん過程あるし、そもそもうまくないと何度もやり直すから時間かかるじゃん?それでも毎日絵を投稿してる人いるじゃん?
なんでできるの?っておもったことない?
絵や衣装制作に関わらず、すべての創作物ってやっぱり「知識と経験」がものづくりのスピードを左右するんだよ。
実際、私はこの衣装を作ったとき1着目のベストがワンサイズ小さくて慌てて衣装全部の型紙をワンサイズ大きいのに作り直した。タイムロス。なれている人だったら自分の体格を知っているのでこのようなことは起きない。
やり方がわかっている人だったらサクサク進められるけど、右も左もわからない初心者は作業時間だけではなく考えたり知識を入れたりするにも時間がかかる。
ただそれだけのことだった。
創作、舐めてた。
イヤー痛感しましたわ。
でもね、この衣装から学んだことは創作の大変さだけじゃない、それ以上に楽しさが勝った。
自分の手で推しが着ている衣装を作ったこと。
推しが着ている衣装の種類はどんなものか知れたこと。
金属の部分など細部まで再現すること。
そして完成した衣装を着てコスプレできたこと。
そのキャラの相手役の子と合わせができたこと。
コスプレをしていなくても推しが着ている服が自室に存在すること。
なにこれ!!!
超嬉しいんですけど!!!!
これよこれ、創作の楽しさ。
生みの苦しみを上回る喜びよ。
完成した時は嬉しかったなぁ。
さっき制作期間は経験が左右するとか書いたけど、それだけじゃなくて「どこまでこだわるか」or「どこまで妥協するか」も大きいと思う。
現に私の憧れのレイヤーさんの一人は一着作るのに1~2か月たっぷりかけてた。その人は自分の体に合わせたうえでいかに本物を再現できるかにこだわっていたからだ。
逆に何着も作る人はシルエットを簡略化して作業工程を減らしていた。
どっちも衣装制作においては立派な作戦だと思う。
とにかく私はこの衣装から作ることの楽しさ・喜びと、全創作者(特に自作派レイヤー)の偉大さを思い知った。
作ってよかった。
では次。
あるキャラが所持しているアイテム(本)
・9月の上旬に作成(製作期間約1週間)
・費用1万円弱
これは先ほど挙げた衣装を着ているキャラといつも一緒にいるキャラが持っている本。
ちなみに表紙だけじゃなくてちゃんと開いて本の中の紙のようなパーツもある。
なんで作ったかというと、その子の誕生祭に合わせて作ったからだ。
・・・で、学習しないスルメ。
その子の誕生日の2日前に作業に取り掛かった(本当にアホ)。
こんな細かいパーツいっぱいあるの2日で作れるわけなかろうが!!!
単純にギリギリまでやる気が出なかっただけです。気分屋です。
実をいうと、Adobe Illustratorで数か月前から型紙はできていたのでそれをプリンタアウト、キャラの誕生日数日前にそれに沿ってパーツを切り出し、下地を塗り、色を塗り、組み立てていった。
お気づきだろうか。
この手の造形は塗装が乾くまでにとにかく時間がかかるのだ。
パーツが細かくて、しかも写真だと片方しか写してないけど実際は両面、2倍作ったのだ。型紙からボードに写すのも切り出すのも時間がかかった。
そして下地→下地→塗装と塗料を合計3回塗った。
これは湿度や気温などの天候にも左右されるから完全に乾くまで1日は見積もった方がいい。
キャラの誕生日に2日前に作り始めて間に合うわけがないんだこれが!!!
結局完成したのはキャラの誕生日の1週間後だった。
誕生祭には間に合わなかったが、やはりキャラが持っているアイテムが部屋にあるのは良い。最高に満足だ。
そしてFFに熱心な上記に2キャラ推しの方がいて、その方に大うけした。
反応目当てに創作するときつくなることの方が多いのでなるべく避けたいが、やはり反応をもらえると嬉しいものだ。
いろんな方にすごいと言ってもらえた。
私も思う。こんなの作るの正気じゃない。
でも当時の私はキャラが好きで作るしかない!って思ってたんだよな。
パッションってすごい。
今度、そのキャラをやっているレイヤーさん仲間に持たせるつもり。
ふふっ楽しみだ・・・
キャラに持ってもらえてそのアイテムはさらに完成すると言っても過言ではない。
今度こそコロナのせいで予定が延期されないよう祈るしかない・・・
そして最後。
2年前のポストカードのリベンジ
・作業時間約1週間(1日1時間程度)
これは漫研でポストカードの描き方講座をやったときに自分で例を出すために描いたものだ。
キャラクターを映えさせる構図や加工の仕方などを中心に話した。
自分で言うのもなんだがこれ本当に同じ人が描いたのか疑問に思うレベルだ。
でも確かに2枚とも私が描いたKAITOだ。
なぜこれを最後に持ってきたかというとやはり創作に重要なのは「知識と経験」だと実感したからだ。
1枚目は光と影を理解していなかったため、塗りが曖昧で光源がバラバラである。それにやはり顔のパーツや髪の毛の描き方や身体のバランスなどが理解していなかったためにいびつである。
でもこの2年で絵をちまちまと描いて光と影、顔や身体のバランスを実体験と共に理解していったことによって2枚目のように違和感が少なく、光の演出によって映えるイラストに変化した。
やっぱり創作は続けていくことが一番ですよ。
結論と今後の展望
CCSはプログラミングやDTMなどがメインの創作サークルだし、みんな最初はうまくいかなくて大変だったと思う。
私もそうだった。
でもやっぱり完成した時の喜びは何事にも代えがたいし、続けていくことでどんどん上達して楽しくなっていく。
これは継続して経験を積み重ねていった者だけが知っていることだ。
反省点としてはやはり製作期間を甘く見ていることか。
初心者なら調べたり模索する時間も含めて計画を立てていくべき。
あと今制作してる衣装やアイテム、造りかけが多い。型紙の段階とか、ひどい奴だと縫いかけとか。早く完成させんかい。
まだまだ私は色々作りたいものがあるのでどんどん作っていきますよ。
来年は同人誌を作ったり、せっかくVOCALOIDもいるので何かしら音屋としても活動をしたりとかやっていきたいですね。
これらをふまえて最後に一言
「制作は計画的に」
ギリギリまでこのアドカレ書かなかった上に今もレポートためまくってるの本当に学ばないね自分は(呆れ)